HAES(Health At Every Size)とは、体重や体型のみでその人が健康か否かを判断することや、体重や体型がその人の意識の高さや意思の強さ、あるいは人としての価値を表すものであるという誤った社会通念に異を唱えるアプローチ。健康やウェルビーイングをホリスティックにとらえ、体重や体型に優劣をつけたりそれらを理由に差別されることのない、からだの多様性を認める社会の実現を目指すムーブメントです。

欧米では,以前から体重と健康の相関関係について議論・検証されており、HAES(Health At Every Size)というムーブメントが派生している一方、日本では体重と健康の相関関係に関する議論や検証が少ないことに加え、社会における肥満差別(太った人は意志が弱く、怠惰で、愚かだという偏見)は根強く、やせを礼賛して肥満を敵視するマーケティングが目立つのが現状です。また、医療専門家の間にさえ肥満差別が蔓延しています。

本講義は、HAES(Health At Every Size)のアプローチを学ぶことを通じて「『やせていなければ健康じゃない』というのは本当なのか」「肥満を蔑視・差別するのは人種差別や性差別と同じではないか」と自身に問い直し、WCHP(Weight-Centered Health Paradigm)/パラダイムシフトについて深く考えるきっかけとなるでしょう。

体重に対する偏見・誤解を見つめ直す機会として、また、HAES(Health At Every Size)を摂食障害治療と予防に活かす方法を学ぶために、ぜひご受講ください。

【受講者特典① 2021年12月5日(日)限定】
ジェニファー・ガウディアーニ医師
オンライン特別講演(約1時間・字幕付き)

Health At Every Size(HAES)に基づいたケアを行い、患者をウェイト・スティグマ(体重に関する偏見・誤解)から守れるような治療のあり方を模索し続ける内科医、ジェニファー・ガウディアーニ医師の特別講演を視聴できます。


*専門職の方、ご本人、ご家族、マスメディアの方など、

どなたでもご参加いただけます。

*アーカイヴ(見逃し)配信はありませんのでご注意ください。

【受講者特典② 2022年1月19日(水)限定】
TASTE勉強会
HAES(Health At Every Size)の臨床への応用

Health At Every Size(HAES) Australia公認メンバーでもあり、HAESに基づくNon Diet Approachを摂食障害治療やダンサーのヘルスケアに活用している管理栄養士・染原 風生が実践例について最新の話題を提供。HAESをどのように臨床に活用できるか、参加者の皆様と共にディスカションを行います。


*臨床への応用につき、「摂食障害やボディ・イメージの懸念をかかえる方の

ケア」に携わっている専門職向けの内容となります。

摂食障害の治療やボディ・イメージのケアを必要とするご本人や

ご家族は対象としておりませんので、参加はご遠慮ください。

*アーカイヴ(見逃し)配信はありませんのでご注意ください。

受講費